(パ・リーグ、楽天3−12ソフトバンク、19回戦、ソフトバンク10勝9敗、14日、楽天生命)打線爆発で2年ぶりのリーグ制覇に向かってラストスパートだ。優勝争いのライバルを次々と撃破。小刻みに得点が刻まれたスコアボードを背に引き揚げてくるナインをソフトバンク・工藤監督は誇らしげに迎えた。

 「一回か二回に何とか点を取りたかったけど、1打席目からよく集中してくれた」

 一回先頭の福田が右翼線二塁打で突破口を開いた。続く中村晃が右翼線に先制三塁打を放つなどして、則本昂から早々に2点を奪った。同点とされた直後の三回にはグラシアルが勝ち越しソロを放つなど、相手エースから計6点を奪って4回でKO。五回まで毎回得点を刻み、今季最多19安打、12得点の大勝で6連勝を決めた。

 福田は6月30日以来の1番で、則本に昨季10打数5安打の中村晃は今季初の2番だ。連勝中にも関わらず、クリーンアップ以外の打順を前夜と変更。故障者続出で、常に当日の最善策を探して多彩な起用を繰り出してきた。終盤を迎え、さらにタクトがさえてきた。

 「コンディションをみて起用しているけど、出る選手が自分の役割、それ以上の仕事をしてくれてうまくいっている。選手のおかげです」

 毎日トレーナーに各自の体調を確認し、各部門のコーチと戦略を練る。就任5年目で「一番長い」と語る今季だが、監督室に呼ぶ前にコーチ陣からの提案が増えた。舞台裏でも成長したチームが一枚岩で加速した。

 「疲労も考えているし、それでチームがうまくまわれば。今後もしっかりコンディションを把握して使っていきたい」

 前のカードで3連勝した日本ハムに続き、楽天の自力優勝の可能性も消した。直接対決で引導を渡し、残る西武と次カードで対戦。最短で18日にも優勝へのマジックナンバーが点灯する。 (安藤理)

三回に勝ち越しの右越え21号ソロなど4安打2打点のソフトバンク・グラシアル「則本はいい投手だと知っているし、チームを助けられて良かったよ。各自、しっかり準備ができているね」