第99回全国高校野球選手権大会第2日第2試合(松商学園12−3土浦日大、9日、甲子園)主砲の打棒がチームを勢いづけた。一回一死一、三塁で、松商学園の主将で4番の藤井大地内野手(3年)が左前に適時打を運んだ。

 「初回に1本出て、楽になった。長野大会ではみんなに助けられたので、甲子園では自分が助けようと思っていた」

 4安打3打点の大活躍に胸を張った。4番が起爆剤となって打線に火が付き、21安打で12得点。長野大会では長打狙いで調子を崩し、打率・136。それでも「4番は彼しかいない」という足立修監督(53)の信頼に応えた。

 足立監督は社会人野球のプリンスホテル在籍時に、ヤクルトで活躍した宮本慎也氏(46)と三遊間を組んでいた。宮本氏は現役時代に2133安打を記録したが、そのうち1773安打が単打。安打を積み重ねることの重要性を熟知している指揮官の下、単打でつなぐ意識は浸透しており、長打は八回の井領の二塁打1本だけ。実に20安打が単打だった。

 甲子園での勝利は2000年夏以来、17年ぶり。通算52度(夏36度、春16度)の出場を誇る伝統校に復活の兆しだ。 (葉山理)

藤井 大地(ふじい・だいち)

 1999(平成11)年9月26日生まれ、17歳。長野県出身。小1で野球を始める。仁科台中3年時に大町リトルシニアで、エースで4番として東日本大会出場。松商学園では1年秋から4番。高校通算33本塁打。50メートル走6.8秒。遠投100メートル。1メートル78、83キロ。右投げ右打ち。家族は両親と妹。