NEC軽井沢72最終日(13日、長野・軽井沢72G北C=6655ヤード、パー72)首位で出た比嘉真美子(23)=フリー=が3バーディー、2ボギーの71で回り、通算12アンダーで並んだキム・ハヌル(28)=韓国=とのプレーオフを1ホール目で制し、4季ぶりのツアー通算3勝目を挙げた。7月のプロテストに合格しプロデビュー戦となった勝みなみ(19)=フリー=は通算6アンダーの17位で初の賞金を獲得した。

 2013年の「リゾートトラストレディス」以来4年ぶりの優勝を果たした比嘉は、涙が止まらなかった。

 「2度と優勝できないのかという日々があったので、本当にうれしい」

 キム・ハヌルに一時首位を奪われたが、焦りはなかった。18番(パー4)でのプレーオフでは、残り127ヤードの第2打をPWで「完璧」というベタピンでバーディーを奪取。1ホール目で決着をつけた。

 長いトンネルがあった。14年ごろから1Wで逆球が出始め、ティーグラウンドに立つと脈拍が上がった。「ゴルフをやめたい」と思った時期もあった。食事を取れず1カ月で5キロもやせた。だが母の彰子さんの「ゴルフで死ぬわけじゃないんだから」との言葉に救われた。家族のサポートを受け徐々に回復。今年7月に復調を実感した。

 同時にアイアンを替え、今週は1Wも替えた。「ドライバー(のシャフト)は半インチ短くした。身長(1メートル61)が高くないので短い方がコントロールしやすい」。今大会のパーオン率は全体2位と向上。勝利につながった。

 「3勝目は意味のある優勝。新しい比嘉真美子としての優勝」。どん底を経験した23歳は力強く言い切った。 (清野邦彦)

プレーオフで敗れたキム・ハヌル「暑さと最終組だったこともあって神経を使って、きょうはずっと頭痛がしていた」

比嘉 真美子(ひが・まみこ)

 1993(平成5)年10月11日生まれ、23歳。沖縄・本部町出身。11歳でゴルフを始める。本部高2年の2010年「日本ジュニア」、11年「日本女子アマ」で優勝。12年にプロテスト合格。13年に2勝して賞金ランク4位に。15年に賞金ランク95位でシードを失ったが、16年にシード復帰。今季1勝で賞金ランク15位。得意クラブは1W。1メートル61、58キロ。