サッカーW杯ロシア大会に出場する日本代表の西野朗監督(63)と12日のパラグアイ戦で活躍したMF乾貴士(30)=ベティス=ら選手たちはオーストリア・ゼーフェルトでの事前合宿を打ち上げ、13日(日本時間14日未明)にロシア・カザン入りした。

 パラグアイ戦で西野ジャパン初得点を含む2ゴールと爆発したMF乾。一夜明けて、事前合宿の宿舎を出る際は「(祝福の連絡は)そんなに来ていないですよ」と落ち着いた表情だった。

 西野監督は、右太ももの負傷が癒えないままの乾を選出。3月のマリ戦で代表初ゴールを決めたFW中島翔哉(23)=ポルティモネンセ=が落選する中、「個で打開できる選手」と期待を寄せていた。その期待に、2ゴールで応えた。

 試合後、ヒーローは「左サイドは若い選手もいて激戦区。その中で30歳になる自分を選んでくれた。1次リーグを突破して、初めて恩返しになる」と力強く誓った。

 パラグアイ戦では、ハーフタイムに監督から「イージーなシュートミスが多い。スパイクに何か入ってないか。親指の辺りを調べてみろ」と珍指令。スパイクを靴底の凹凸が浅い固定式に替えて、結果を出した。

 「(前半のスパイクは)記念で取っておいているけど、もう使う気はないです」と笑う乾。本番でも“縁起のいい”スパイクで、指揮官の期待に応える。 (ゼーフェルト=大石豊佳)