エビアン選手権最終日(17日、フランス南東部エビアン、エビアン・リゾートGC=6479ヤード、パー71)27位から出た宮里藍(32)=サントリー=は2バーディー、4ボギーの73、通算1オーバーで現役生活に幕を閉じた。

 日が差し込んだエビアン。ピンク色のウエアで最後のラウンドに臨んだ宮里は最終18番(パー4)のグリーンに向かう途中、ギャラリーの拍手に手を上げて応えた。軽いフックラインのパーパットを沈めると、手を振る。その瞬間、涙がこぼれた。

 ホールアウトするとサプライズだ。ゴルフ界を代表するレジェンド、81歳のゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)が花束を持って出迎えた。宮里は笑顔で「サンキュー!!」と抱擁。その後、中継局WOWOWのインタビューに「今日一日のプレーを振り返ると、ちょっとボギーが多い一日ではあったんですけど、最後いいパーで締めくくれたので、なんとか気持ちを整えて最後まで回れたと思います。自分のラウンドを終えることが精いっぱいだったんですけど、18番でグリーンに向かっているときにポーラ(・クリーマー)とかヤニ(・ツェン)が待っているのが見えたので、もうこれ見ると泣いてショットが打てないなと思って、そこはあまり感情的にならないように最後まで頑張りたいって気持ちがあったので、あまり見ないようにしていました」と最後のホールを振り返った。

 今季のメジャー最終戦。宮里は前半のアウトを1バーディー、2ボギーの36で折り返した。バックナインは10番(パー4)と14番(パー3)でボギーをたたいたものの、15番(パー5)でバーディー。ピンチを迎えても安定したパッティングは健在。16番(パー3)、17番(パー4)はパー。最終18番(パー4)もパーで締めた。

 宮里は1985年6月19日生まれ。沖縄県国頭郡東村出身。4歳でゴルフを始め、1999、2000年全国中学選手権連覇。宮城・東北高に進学し、01年、02年全国高校選手権も連覇した。アプローチ、パッティングのショートゲームに優れ、03年の「ミヤギテレビ杯ダンロップ」でツアー史上最年少で優勝し、プロに転向。女子高生プロゴルファーの先駆けとなった。「藍ちゃんフィーバー」を巻き起こし、国内では通算15勝。06年から本格参戦した米ツアーでは通算9勝。長兄・聖志、次兄・優作もプロゴルファー。