【ヒューストン(米テキサス州)12日(日本時間13日)】米大リーグ、ヤンキース(ワイルドカード)の田中将大投手(28)が13日(同14日午前9時8分開始予定)に行われるアストロズ(西地区1位)とのア・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)第1戦に先発することになった。ナ・リーグ地区シリーズ(5回戦制)第5戦はカブス(中地区1位)がナショナルズ(東地区1位)に9−8で勝利。3勝2敗で3年連続のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。

 静かに言い聞かせるように言葉を選んだ。2009年以来、8年ぶりの頂点へ、今後の行方を占う初戦で田中が先発に指名された。

 「何としても取りたい気持ちが強いです。まずは自分がいい球を数多く投げることが、大事だと思います」

 立ちはだかる相手は、まさに強力打線だ。1番・スプリンガー、3番・アルテューベ、4番・コレアの上位打線は今季のオールスター選手。若く一発のパンチ力のある“旬な”メンバーが並ぶ。総本塁打数(238本)こそ、ヤンキース(241本)に次ぐ2位だが、チーム打率・282、同896得点、同854打点、同長打率・478はすべてメジャー30球団トップだ。

 田中は過去の対戦は4試合で0勝2敗だが、「それ(相性の悪さ)は前回のクリーブランド(インディアンス戦)のときもいわれていた。関係ない」。2連敗で迎えた地区シリーズ第3戦では7回3安打無失点でチームを救い、流れを変えた。

 「田中には大きな信頼がある。最近の投球をみたら、このシリーズで2度、先発させたい。第1戦と(中4日で迎える)第5戦で投げさせることが可能だ」

 ジラルディ監督は初戦を託す理由をそう説明した。今季は13勝12敗、防御率4・74と好不調の波が激しかった。5月14日のアストロズ戦(ニューヨーク)では1回2/3、4本塁打を食らうなど8安打8失点でKO。田中は「あのときの自分とは違う」と話した。復調し、成長した手応えはある。

 「シリーズ初戦は大きな意味を持つ。でも、もう何戦目だろうと、勝つ、ということに変わりない。それ以外の(考える)ことはないですね」

 命運を左右する第1戦。メジャー最強打線を相手に真価を発揮する。

データBOX

 〔1〕田中の今季アストロズとの対戦は5月14日の1試合で、1回2/3を投げ4被弾するなど8失点(日米通じて自己ワーストタイ)を喫し敗戦投手。レギュラーシーズンでの通算対戦成績は4試合で0勝2敗、防御率は対戦した23球団中ワーストの10・38。ポストシーズンでも2015年のワイルドカードゲームで対戦し、5回2失点で敗戦投手となっており、苦手としている相手だ。

 〔2〕個人での通算対戦成績をみても、今季首位打者を獲得したホセ・アルテューベとは対戦打率が・364(11打数4安打)、1本塁打。カルロス・コレアとは同・500(10打数5安打)、2本塁打、5打点、ジョージ・スプリンガーが同・444(9打数4安打)、2本塁打、3打点と主軸に打たれている。