全米プロ選手権最終日(13日、米ノースカロライナ州・クウェイルホロー・クラブ=7600ヤード、パー71)2位から出た松山英樹(25)=LEXUS=は5バーディー、6ボギーの72で、通算5アンダーとスコアを1つ落とし、5位に終わった。一時は単独首位に立ったが、メジャー制覇はならず。同組で回ったジャスティン・トーマス(24)=米国=が通算8アンダーで、メジャー初優勝を飾った。

 メジャーの壁は高かった…。ホールアウト後、メディアの取材に応える松山の目には涙が浮かんだ。それをタオルで拭う。届きそうだった大きな目標。しかし…。日曜日のクウェイルホロー・クラブは日本の怪物に試練を与えた。

 最終組の1つ前で回った松山は2番(パー4)でボギーをたたいたが、6番(パー3)で第1打をピン奥約2.5メートルの距離につけバーディー。7番(パー5)では2オンに成功し、連続バーディーを奪って通算7アンダーのキズナー(米国)に並んだ。そのキズナーが7番でボギー。この時点で松山が単独首位に立った。

 松山は前半のアウトを2バーディー、1ボギーの34。通算7アンダーとしてバックナインに突入。10番(パー5)で6.5メートルのバーディーパットをねじこみ、同8アンダーとした。優勝が近づく…。ところが11番(パー4)、12番(パー4)、13番(パー3)で3連続ボギー。通算5アンダーに後退し、この時点で首位のトーマスと3打差となった。それでも、粘った。14番(パー4)でバーディーを奪い返し、15番(パー5)でもバーディー。この時点で2位となったが、16番(パー4)で1.5メートルのパーパットを外し、痛恨のボギー。17番(パー3)はパーで、最終18番(パー4)は第1打をクリークに入れてボギーだった。

 前日の第3Rはフェアウエーキープ率57・14%、パーオン率55・56%。苦しいラウンドになった。だが不調でも大きく崩れず首位に1打差の2位につけた。2位でメジャーの最終ラウンドを迎えるのは今回が初めてだった。

 日本勢では18位から小平智(27)=Admiral=が75で回り、通算5オーバーで48位。64位から出た谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=も75で回り、通算11オーバーで67位だった。

全米プロ

 全米プロゴルフ協会(PGA)主催で、毎年8月に開催コースを変えて行われるメジャー最終戦。第1回大会は1916年に開催。99回目の今年は米ノースカロライナ州シャーロットのクウェイルホロー・クラブ(7600ヤード、パー71)が舞台。2019年から5月に開催される。最多優勝はウォルター・ヘーゲン、ジャック・ニクラウス(ともに米国)の5度。昨年覇者はジミー・ウォーカー(米国)。

 

クウェイルホロー・クラブ

 米ノースカロライナ州シャーロット市内から車で南に約30分の位置。1959年に開場。昨年の米ツアー「ウェルズ・ファーゴ選手権」後に芝をライグラスからバミューダに張り替えバンカーを新設。1、2番を合わせた新1番(524ヤード、パー4)など総距離7600ヤード(パー71)。名物は16番からの上がり3ホールの「グリーンマイル(死刑台への道)」。2003年から13年間の「米ツアー上がり3ホール難度ランキング」で5度も1位に。メジャー初開催。