(セ・リーグ、阪神2−1広島、12回戦、阪神7勝5敗、17日、甲子園)阪神・糸井嘉男外野手(35)が17日の広島戦(甲子園)で、途中交代した。五回一死二塁の打席で4球目を空振りした際に、右脇腹を押さえてベンチへ。そのまま代打・高山を送られ、試合後に尼崎市内の病院へ向かった。詳細は発表されていないが、首位カープを追う虎にとって、離脱となれば痛すぎる…。

 低めの変化球を泳ぎ気味に空振りした瞬間、異変が起こった。糸井の表情がみるみるこわばるのと同時に、左手はバットから離して右脇腹へ。ざわめきが波紋のように甲子園にひろがっていく。アクシデントは、2−1の五回一死二塁だ。

 西岡が復帰後、初安打を放ち、聖地のボルテージは最高潮だった。しかしカウント2−1からの4球目に、まさか…。あわててベンチから本屋敷トレーナーが飛び出した。片岡打撃コーチ、そしてネクストサークルにいた福留に、中村外野守備走塁コーチも超人のもとへ駆け寄ったが、そのままベンチへ退く事態となった。

 「…」

 本人は報道陣へ対応することなく、そのまま球団関係者に付き添われながらクラブハウスへ引き揚げ、試合後に尼崎市内の病院へと向かった。

 6月は打率・203(59打数12安打)と苦しんだが、7月に入ると、試合前の時点で同・308(39打数12安打)と持ち直してきていた。金本監督も後半戦に向けて福留、鳥谷とともにその名を挙げ、「もちろん彼らが主力ですから。野手に関しては3人が主力ですし、成績で引っ張っていかないと」と大きな期待を寄せていたが…。試合後、指揮官は「まだ、聞いてないですが、心配です。状態はまだ。結果は分かってないんで」と表情を曇らせるしかなかった。

 代打で急きょ打席に立った高山も空振り三振に倒れた(記録は糸井の三振)。箇所が箇所だけに長期離脱の可能性もある。

 「まあ、痛そうだったので。右脇腹をね」と金本監督。西岡が復帰した矢先、今度は糸井。高山の状態も上がらない中で、このアクシデントは痛い。

 阪神にFA移籍した今年は1月の右膝関節炎、6月の交流戦中の左太もも裏の軽い筋挫傷と“試練”はあったが、必ずチームの中心に戻ってきた。いまは不屈の闘争心を信じて、早期復帰を願うしかない。 (新里公章)

★記録は糸井三振

 野球規則10・15(b)〜抜粋〜 打者が2ストライク後退いて、代わった打者が三振に終わったときには、最初の打者に三振と打数とを記録し、代わって出場した打者が三振以外で打撃を完了した(四球を含む)場合には、すべてその代わって出場した打者の行為として扱う。

糸井の故障メモ

 ★2013年 オリックス移籍1年目、5月3日に右膝を痛め、7日に「軽度の内側側副靱帯の損傷」と診断されたが強行出場。翌8日のソフトバンク戦で寺原から3ランを放った

 ★15年 オリックス時代、開幕から右肘と右足首に痛みを抱えたまま出場を続けたが、7月に右肘内側側副靱帯損傷と右腓骨筋腱損傷と診断され、登録抹消に

 ★17年 阪神移籍1年目、沖縄・宜野座キャンプ前の1月に右膝関節炎が判明。キャンプは別メニューで調整した。3月中旬のオープン戦で復帰し、開幕から出場を続けたが、6月9日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で六回に中前打を放った後、代走を送られ、左太ももをアイシングしながら病院へ直行。翌10日に左ハムストリング(太もも裏)の軽い筋挫傷と発表され、8試合スタメンから外れた。