岡山県内にも支部のあるNPO法人チャリティーサンタ(東京)は今年のクリスマスに向け、岡山市と連携して市内のひとり親世帯の子どもたちへ絵本をプレゼントする初めての試みに取り組んでいる。絵本は一般から寄付を募り、サンタクロースからのプレゼントとして届ける。同NPOは「子どもたちのクリスマスが楽しい思い出になるよう、善意の一冊を寄せてほしい」と呼び掛けている。

 「ブックサンタ」と銘打った活動で、趣旨に賛同した全国の書店が協力。絵本を贈りたい人は店頭で好きな作品を選び、レジで「参加したい」と伝えて購入する。本は同NPOに集められ、子どもの年齢などに合うよう届けられる。県内では丸善岡山シンフォニービル店(岡山市北区表町)で受け付けている。

 全国では2017年に始めた活動で、経済的に苦労している家庭の子どもらに抽選で絵本を贈ってきた。今年からの岡山市との連携は、市が把握している3〜9歳の子どもがいて児童扶養手当を受給しているひとり親世帯に案内を送り、希望者全員へ絵本を贈る。同NPOで事業を担当する河津泉理事(33)が市内在住という縁などから実現した。

 同NPOにとってはモデル事業との位置付け。より多くの子どもに支援を届けるため、行政との連携の在り方を探る。市にとっても「NPOとの連携で、子どものきめ細かなサポートができると期待している」(市こども福祉課)という。

 子どもの貧困率は上昇傾向にあり、中でもひとり親世帯では5割を超える。同NPOによると、季節の行事や旅行などを楽しむ経済的余裕のないひとり親世帯は多い。ブックサンタを通じ、情操を育むサポートをしようと企画した。

 河津理事は「クリスマスのプレゼントがもらえず、つらい思いをしている子どもは多い。絵本とともに優しい気持ちを寄せてほしい」と呼び掛ける。