新見市神郷油野のアマゴ養殖場で、池の中の稚魚約2万匹(計約400キロ)がほぼ丸ごといなくなってことが7日、関係者への取材で分かった。養殖場の経営者は盗まれた可能性が高いとして、近く新見署に被害届を出す予定。 経営する松田礼平さん(29)=同所=によると、盗まれたとみられる稚魚は体長10センチ前後。稚魚専用の池(直径約10メートル、深さ約1メートル)で養殖していたが、4日朝、数匹程度しかいないことに気付いた。最後に確認した9月29日の日中には異常はなかった。 養殖場は山あいの県道脇で、誰でも立ち入りができる所にある。池の囲いはコンクリート製で稚魚が逃げ出すとは考えづらい上、水はそのまま残っており、何者かが網などの道具を使って運び出した可能性があるという。 アマゴの養殖は、松田さんが新見市の地域おこし協力隊員だった2014年春に始めた。市内外のイベントや飲食店向けの引き合いが次第に増え、2月に経営を法人化。盗まれた稚魚は体長20センチほどに成長する来春、出荷予定だった。 新見署は「詳しい状況を把握しておらず、被害届を確認して迅速に対応したい」としている。