岡山弁護士会(大土弘会長)は8日、会費を滞納したり、依頼人との紛争を仲裁する同会の紛議調停の場に出頭しなかったりしたなどとして、会員の櫻井幸一弁護士(69)=事務所・岡山市中区下=を退会命令の懲戒処分にしたと発表した。処分は3日付。 退会命令は、最も重い除名に次ぐ処分で、弁護士としての活動が事実上できなくなる。同会での退会命令処分は過去20年ではないという。 同会によると、櫻井氏は2015年11月〜16年6月の同会や日弁連の会費など計約30万円を滞納したほか、5件の紛議調停(14年7月〜15年11月申し立て)の場に理由なく出頭しなかったり、期限までに答弁書を提出しなかったりしたという。 また、受任した民事事件を少なくとも7カ月にわたって放置したとしている。同会は理由について「はっきりとは分からない」としている。 大土会長は「市民の弁護士に対する信頼を傷つけることになり誠に遺憾。会員の倫理意識を高め、一人一人にさらなる自覚を求めていきたい」とした。 櫻井氏は1983年に弁護士登録。97年度の岡山弁護士会副会長を務めた。昨年12月には受任した調査事務を約2年間放置したとして業務停止1カ月の懲戒処分を受けていた。