全国各地で発見が相次いでいる南米原産の強毒アリ「ヒアリ」の被害を防ぐため、中四国9県と政令指定都市、国出先機関でつくる「中国四国地方外来種対策連絡会議」が8日、岡山市内で開かれ、行政関係者がヒアリの生態や防除方法を学んだ。 ヒアリの研究・鑑定に携わる兵庫県立人と自然の博物館(同県三田市)の橋本佳明主任研究員が講演。女王アリ1匹が1日千個以上の卵を産むなど繁殖力が強く、乾燥した公園の草地などに定着しやすいといった性質を説明し「一度定着を許すと駆除するのは困難」と話した。 防除に向けては、コンテナ内に敷いた木材などに潜む可能性があることから、積み荷を降ろした後も入念に調査する必要があると指摘。また「海外の輸出業者がコンテナ内に殺虫餌を設置し、日本への輸送中に駆除する方法も有効」とし、実施には通関手続きなどの変更が必要なことから、関係省庁や自治体の協力を呼び掛けた。 連絡会議は2014年から毎年開かれ、これまでにセアカゴケグモやアライグマなど特定外来生物の防除方法などについて情報交換をしている。今回は約60人が出席した。