蒸気機関車(SL)を津山の玄関口のシンボルにしようと、津山市立南小(同市昭和町)に展示されていたSL(C11—80号)が9日未明、JR津山駅北口広場に移設された。 移設に向け、4日夜から南小のSLをトレーラーに載せる作業が始まり、9日午前0時15分ごろ、南小を出発。トレーラーは目の前の国道53号を人が歩くぐらいの速さでゆっくりと進み、30分ほどかけて約700メートル離れている津山駅に到着した。駅ではクレーン2台で設置作業が行われ、1時間半ほどで完了すると、南小からSLとともに歩いてきた大勢の市民や鉄道ファンらから拍手が送られた。 SLは1935年に製造され、全長12・65メートル、幅2・83メートル、高さ3・9メートル、重さ51・90トン。48年に津山機関区に配属され、津山線がディーゼル化される71年まで親しまれた。76年に当時の国鉄から市が借り受け、南小の正門横で展示していたが、津山駅前再整備や駅構内の「津山まなびの鉄道館」の開館を捉え、民間団体や市民らから駅前移設の機運が高まり、実行委を発足させて移設に必要な資金を集めるなどしてきた。 市観光協会の竹内佑宜会長は「多くの方の協力があったからこそできた。津山市の表玄関、観光の目玉として定着してほしい」と話している。