江戸時代に朝鮮王朝が日本に派遣した外交使節「朝鮮通信使」の関連資料の世界記憶遺産登録に向け、韓国の国会議員らが11日来日し、通信使の宿所となった本蓮寺(瀬戸内市牛窓町牛窓)を視察した。 一行は超党派でつくる韓日議員連盟朝鮮通信使委員会の鄭宇澤(チョンウテク)委員長、神戸市にある韓国総領事館の朱哲完(チュチョルワン)総領事ら12人。岡山藩が通信使を接待した際、宿所に当てた同寺を訪ね、圓成昭龍住職の案内で境内や当時の朝鮮王朝政府高官が書き残した漢詩書軸(市重要文化財)を見学した。鄭委員長は「通信使の歴史が息づく場所を見ることができ、うれしい」と述べた。 終了後、岡山市で日本の国会議員らと意見交換した。13日まで日本に滞在し、香川県直島町や奈良県を訪れる予定。 通信使を巡っては、日韓の民間団体が昨年3月、当時の外交文書などを国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産へ登録申請。今年中の登録を目指しており、今回の訪問は登録推進に向け、機運を高める狙いで企画した。