岡山県美咲町塚角、治徳浩二さん(89)、美智子さん(87)夫妻が古布などで手作りした人形の展示会が、久米南町図書館(同町下弓削)で開かれている。昭和初期の農村の稲作風景や人々の暮らし、昔遊びをモチーフにした作品に、会場はほのぼのとした温かい雰囲気に包まれている。31日まで。 約50点を出品。牛による田おこしや鎌を使った稲刈り、足踏み脱穀機による作業のほか、かまどを使った餅つきの準備風景、輪投げに興じる子どもたちなど、往時を再現した作品が来館者の郷愁を誘っている。 治徳さん夫妻は、10年ほど前から人形を共同制作してきた。人形は美智子さんが担当し、古布を使った衣装を作ったり、糸を縫い付けて顔の表情などを表現したりと工夫。農機具や生活用品といった木製のミニチュアは浩二さんが手掛ける。作品は、北和気郷土資料館(美咲町百々)に常設展示されているほか、これまでにも津山市などで展示会を行ってきた。 現在も新作人形を作り続けているという美智子さんは「作る時の気分が人形の表情に出るので、同じものはない」とし「作品を通して大人には昔を思い起こし、子どもたちには当時の生活を知ってもらいたい」と話している。 入場無料。午前10時〜午後6時。火曜休館。問い合わせは久米南町図書館(086—728—4322)。