大型の台風18号は17日、九州に上陸した後、四国、近畿に再上陸した。各地を広く暴風域に巻き込みながら日本列島を縦断。猛烈な雨が降るなど、西日本を中心に大荒れの天気になった。 台風18号は、岡山県には17日午後8時〜9時ごろ最接近した。瀬戸内市邑久町虫明では同8時18分までの1時間に55ミリの非常に激しい雨を観測。同10時すぎまでの24時間雨量は、同所181・5ミリ、真庭市蒜山上長田168ミリ、玉野市147・5ミリ—など。 最大瞬間風速は、奈義町32・6メートル(同9時13分)、岡山市北区津島中31・2メートル(同8時2分)などだった。浅口市寄島町では、自宅車庫の様子を見に行った女性(82)が風にあおられて転倒し、頭などに軽傷のもよう。 台風の接近が満潮時刻と重なり、玉野市・宇野港では同9時半、平常時の予測潮位より71センチ高い193センチに達した。 赤磐市は市内を流れる砂川が氾濫危険水位に達したため、220世帯、533人に避難指示を発令。大雨や高潮、土砂災害の危険性が高まっているとして、岡山や倉敷、玉野など沿岸部の7市2町は計約10万8400世帯、25万700人に避難勧告を、5市1町1村は避難準備情報を出した。岡山県によると、同9時現在、県内で自主避難を含め421人が避難している。 琴浦西小(倉敷市児島下の町)の体育館に避難した男性(51)=同所=は「10年以上前に台風の高潮被害があったので早めに避難した。何事もなければいいが…」と話した。 建物被害もあり岡山市によると同10時現在、約20カ所で床上・床下浸水が発生。同市北区問屋町付近などで道路の冠水も相次いだ。 中国電力岡山支店によると、同23時現在、倉敷、高梁市など約500戸が停電。赤磐市滝山では川に架かる水管橋が川に流され、付近の計約40世帯で断水が発生した。◇交通機関に大きな乱れ 台風18号により県内では17日、JRの在来線が全線運休するなど、交通機関が大きく乱れた。18日も影響が残る見通し。 鉄道はJR西日本岡山支社管内の在来線が午前中から順次運転を取りやめ、午後3時すぎまでに全線でストップ。井原鉄道や水島臨海鉄道も運休した。 岡山駅では、利用客が運休を知らせる電光掲示板や案内文を確認し、乗車券の払い戻しで長い列ができた。 伯備線特急やくもが運休し、急きょレンタカーで出張先の松江市から岡山駅まで戻ってきた会社員男性(59)=東京都=は「台風が接近する前に新幹線に乗って東京まで帰りたい」と話していた。JRは18日朝も一部列車で運転を取りやめる。 岡山空港を発着する空の便は、東京、札幌、沖縄、上海、台北線の計15便が欠航。18日も東京行きの日本航空、全日空各初便と、札幌行き、沖縄行きが欠航。沖縄行きは臨時便(午前10時50分発)を運航する。 フェリー・旅客船は、宇野港(玉野市)と高松、小豆島、直島を結ぶ便が初便からストップ。新岡山港(岡山市)—小豆島航路や笠岡諸島を巡る船で欠航が相次いだ。 瀬戸中央自動車道は強風のため、児島—坂出インター間が午後6時半から全面通行止め。山陽自動車道も雨で一部区間が通行止めとなった。