岡山市中心部にある大型商業施設・イオンモール岡山(同市北区下石井)の北西を流れる能登川用水で、今季もホタルが確認された。店舗の夜間照明など環境変化の影響も一時は懸念されたが、2014年12月のイオン開業後から4季連続で姿を見せた。 市街地のホタル観察を続ける市民団体「岡山の自然を守る会」によると、今季は5月23日に初めてゲンジボタル2匹を確認。24、28日にはゲンジボタルとヘイケボタル計5匹、30日には3匹が護岸の隙間や草木の陰で幻想的な光を放っているのが見つかった。 用水は水質が比較的良好で、幼虫の餌となる巻き貝のカワニナも生息。川から上陸した幼虫がさなぎになるための土も残り、中心市街地にありながらホタルの生息に適した条件がそろっている。 ホタルは夜間に放つ光を頼りに繁殖するため、同会は12年10月、イオン側に環境への配慮を求める要望書を提出。これを受け、イオン側もホタルシーズンは、用水側の店舗外壁に設置している看板や遊歩道の照明の一部を消して協力している。 同会が調査を始めた03年以降、ホタルの確認は16年連続。ただ今季は、街灯などの光を遮る用水沿いの草の一部が繁殖シーズンに刈り取られ、来季以降の生息数に影響が出る可能性もあるという。 メンバーの友延栄一さん(50)=岡山市北区=は「数は少ないが、観察できてひとまずほっとしている。今後も生息状況を見守るとともに、環境保全に取り組みたい」としている。