玉野市の活性化を目指して飲食店経営やマルシェなど企画している上田春彰さん(42)=同市築港=が、地域に根ざしたファミリーレストランの開店準備を商業施設メルカ(同市宇野)で進めている。玉野の特産品を使った料理と、家庭のようにくつろげる空間を提供する「第二の食卓」をコンセプトに掲げる。30日までクラウドファンディング(CF)で費用を募っている。

 埼玉県出身の上田さんは子育てを機に、豊かな自然や人の温かさに引かれた玉野市に移住。「宇野港のハルさん」と名乗り、飲食のシェアショップや同港でのマルシェ「うのマル」を主催している。市内に子ども連れでゆっくりと過ごせる飲食店が少ないため、どんな人でも楽しめるファミレスを開きたいと思い始めたという。

 店名は「MYER'S MARKET」(マイヤーズマーケット)。特産のアナゴを使ったご当地グルメ「たまの温玉めし」や、瀬戸内海を代表する地魚・クロダイ(チヌ)を生かした料理など、玉野ならではのメニューを和食から洋食、スイーツまで幅広くそろえるという。

 テーブル、カウンターなど計約60席を用意し、壁で仕切った半個室のソファ席には絵本などを置き、小さい子ども連れでも周囲を気にせず過ごせるよう工夫する。

 7月下旬〜8月上旬に開店予定。上田さんは「誰でも、どのような場面でも利用できるお店を目指していく。地元住民だけでなく、港を訪れる観光客が市街地へ足を延ばす契機になれば」と力を込める。

 CFは山陽新聞社や中国銀行が運営する「晴れ!フレ!岡山」を活用し、返礼品に食事券などを用意した。当初の目標額100万円を既に達成し、支援者300人(10日現在108人)の獲得を次の目標に設定している。詳細や支援は専用サイト(https://readyfor.jp/projects/MYERS_MARKET)。(黒瀬空)