リニア中央新幹線の品川ー名古屋間の開業が早くても2034年以降にずれ込むことについて波紋が広がっています。静岡県の川勝知事は、JR東海との対話を続ける姿勢ですが、リニア沿線の自治体からは苦言を呈する声もあります。

<JR東海 丹羽俊介社長>
「残念ながら、品川~名古屋間の2027年の開業は実現しないと、実現できないと」

リニア中央新幹線をめぐり、3月29日、国のモニタリング会議で明らかになったのは、JR東海が当初計画していた「2027年開業」の断念です。

リニアの静岡工区は、工事の契約締結から6年以上が経ったいまも未着工のままで、4月に着工できたとしても10年はかかるため、開業は2034年以降にずれ込むことになります。

この状況について4月1日朝、SBSの記者が川勝知事に質問しました。

<静岡県 川勝平太知事>
Q.リニアの2034年については?
「コメントした通りです」
Q新年度ですが、リニア問題にどう取り組みますか?
「ごめんなさいね」

川勝知事は、コメントで「静岡工区の完了が2034年以降になることがわかったのは、非常に重要である。JR東海との対話をできる限り速やかに進めていく」としています。

リニアの開業時期が、大きくずれ込む状況に波紋が広がっています。

<愛知県 大村秀章知事>
「まさに断腸の思いだと言わざるを得ないと思います。極めて残念だということ」

愛知県の大村知事は、静岡工区の1日も早い着工を願うと強調した上で…。

<愛知県 大村秀章知事>
「とにかく関係者がしっかりテーブルについて、科学的な根拠で、事実とエビデンスに基づいて、しっかり議論して、前向きな解決策を見出していただいて」

JR東海との対話が長引く静岡県に苦言を呈しました。

一方、3月31日、静岡市で開かれたリニアの勉強会ではこんな声も…。

<静岡県・菊川市民>
「静岡県だけのせいにされても困るなとそんな風に思っていますけどね。県民の総意を代表して川勝さんが言っているよとそういうような意味で捉えていただければありがたいかな」

<静岡県・吉田町民>
「強く思っているのは判断する前にやっぱり本当に大丈夫かということをちゃんとわかった上で説明してもらいたい」

静岡県は4月、リニアの専門部会を開き、JR東海と水資源や環境保全の対策などを協議する方針です。