台風15号の影響で静岡県内では記録的短時間大雨情報が相次ぎ、土砂崩れで1人が死亡、1人が行方不明となっています。県中部、西部を中心に交通やインフラに大きな影響を与えています。

<松木翼記者>
「午後11時半のJR掛川駅です。駅の南口と北口をつなぐ地下通路がこのように冠水してしまっています。もう3時間以上もこうした状態が続いているということです」

静岡県内では23日夜から猛烈な雨が降り続け、降り始めからの雨量はいずれも観測史上最大となる静岡市駿河区で416・5ミリ、葵区で405ミリ、藤枝市で403ミリ、浜松市天竜区で280ミリを記録するなど過去に経験のないほどの大雨となりました。

一時、かなりの高さまで冠水した静岡市駿河区の道路中央には無人の車が止まっていました。

<現場に居合わせた男性>
Qあの車は?
「知らないけど、水が出ている時に止まってて。みんなで押そうとしたけど押せなくて」

<山口駿平記者>
「道路は完全に冠水してしまっています」

浜松市でも路上ではエンジンが止まってしまった車がありました。

<車の持ち主>
「アラームが鳴って急に止まってしまった。たぶんマフラーからエンジンに水がまわってしまった」

浜松市・磐田市・袋井市ではおよそ73万4500人を対象に5段階の警戒レベルのうち、危険度が最も高い「レベル5」「緊急安全確保」を発令。静岡県内では18の市町で最大381の避難所が開設されました。

静岡市葵区油山の旅館では近くにある川の氾濫と土砂崩れが相まって、旅館の中におよそ3時間、土砂が流れ込みました。ペットと泊まれることを売りにしているこの宿には4人とそのペット3匹が宿泊していて、24日朝ヘリで救助されたということです。

川根本町では雨の影響で陥没した道路に軽トラック1台が転落。70代の男性2人が乗っていて、1人は自力で脱出しましたがもう1人の男性の行方が分かっていません。

掛川市では土砂崩れにより建物が倒壊。この家に住む男性(45)が土砂に巻き込まれ、死亡しました。

<山口駿平記者>
「土砂崩れがあった現場です。薄い緑の屋根の家は土砂崩れの影響でおよそ20mほど流されてしまっています。」

午前0時すぎ、浜松市天竜区では家屋3棟を襲う土砂崩れが発生。そのうちの1棟で9歳の男の子が取り残されましたが、およそ1時間後に救助されました。男の子は軽傷で、命に別状はないということです。

大雨の影響で浜松市天竜区の二俣川にかかる嘯月橋が流されました。市によりますと、橋を支える4本の柱のうち1本が流されたということです。けが人はいませんでした。

橋の崩落や道路への土砂の流入など、静岡県内各地の交通には大きな支障が出ています。

<篠原大和カメラマン>
「島田市と川根本町を結ぶ道はいたるところで土砂崩れが発生しています」       

静岡県島田土木事務所によりますと、島田市と川根本町を結ぶ国道473号線と県道64号島田川根線は土砂崩れなどの影響で通行止めとなっています。

大井川鉄道川根温泉笹間渡駅付近では道路を完全に塞ぐほどの大量の土砂が流れ出し、消防などが対応にあたっています。

<植田麻瑚記者>
「静岡市清水区です。巴川のすぐ近くにあるマンションでは駐車場が全て水で埋まってしまっていて、車の上部まで水が来ています。人が通れない状況です」

浸水被害も相次ぎました。静岡市清水区の巴川が氾濫し、周辺の住宅は水に浸かり、住民は朝早くから泥などの片付け作業に追われていました。

<住民>
「七夕豪雨じゃないけど、ここまで水が上がるとは」

静岡県によりますと24日午前10時現在、浸水被害は少なくとも一部損壊が1軒、床下・床上浸水266軒が確認されています。