10月1日、2022年最大の値上げの波がやってきます。私たち消費者の財布に大きな打撃を与え、提供する側も経営を維持するため苦渋の選択を迫られています。

静岡県静岡市内のパン専門店です。惣菜パンなどで使う食材の仕入れ値の高騰に頭を悩ませています。

<ピーターパン 市川智子総務部長>
「こちらのバター、チーズ、ベーコン。大体、一年前を比べると10〜20%くらい値上がりしている」

パンの生命線である小麦の価格が高止まりしているなかのダブルパンチ。2022年1月に値上げして以来、価格を維持してきましたが、それも限界になり、10月1日から一部の商品の値上げします。それでも、10月限定の新商品を開発するなど、お客さんに喜んでもらおうと努力を続けています。

<ピーターパン 総務部 山口三咲子主任>
「こちらの商品になるんですけど、生ドーナッツは普通のドーナッツの生地よりもバターをたっぷり入れているので、ほどけるような柔らかい触感が特徴になっています」

10月は、食品の値上げがピークを迎え、6500品目以上に影響します。10月1日から、約2000品目が値上がりとなるスーパーでは、すでに作業が進んでいます。

<静鉄ストア 商品部 山口悟副部長>
Qこちらはどのような作業をしていますか?
「10月1日の値上げに向けて、事前に値段のポップの変更を行っています」

10月1日のオープンまでに全ての値札を替える必要があり、大忙しです。駆け込み需要もあったといいます。

<静鉄ストア 商品部 山口悟副部長>
「特にお酒やビールなどは、ケースで4000円するものが、10%上がると400円上がるので、駆け込みは今月20日以降から顕著にみられた」

多くの食品を扱うスーパーでは、値上げは経営を維持するために避けては通れません。購買意欲の低下を招かないよう、店ではある取り組みをしています。

<静鉄ストア 商品部 山口悟副部長>
「しずてつストアとして今年の4月からプライベートブランドとして立ち上げた、いい値!チョイス。毎日の暮らしに欠かせない品をお求めやすい価格でということで、今までも販売していたが、お客さまにしっかり見えるように新たにロゴを作って販売をしている」

値上げの夏に続く、値上げの秋。この状況に専門家は…。

<静岡経済研究所 恒友仁常務理事>
「なかなか個人レベルで(物価上昇の)対策を取るのは難しい状況。賃金が上昇しない、上昇しても物価上昇率に追い付いていない。実質的な家計の収入が減っているなかでは、個人でできることは工夫して買い物をするとかサービスを見ながら自分にとって必要なモノを取捨選択していくしかない」

先の見えない値上げの波は、買い方を工夫して少しでも節約することで乗り越えるしかなさそうです。

値上がりする商品の一部をまとめました。しずてつストアが調べたもので、メーカーや種類によって幅は異なりますが

▼ビールなどの酒類、パスタ・カレールー、調味料・ドレッシング=5〜10%程度の値上がり
▼冷凍食品=10%程度
▼ペットボトル飲料=10〜15%程度
▼乳製品=7〜12%程度

の値上がりとなっています。これも、ほんの一部の商品ということで、私たちの財布には厳しい秋になりそうです。