台風15号の影響で9月24日に発生した静岡市清水区の大規模な断水がいまだ、解消していません。発生から12日。なぜ、復旧に想定以上の時間がかかっているのでしょうか。

10月6日午後5時半、静岡市清水区宍原の住宅では、まだ水道水は飲めるようになっていません。

<住民>
「きょう(水が)出るって聞いていたので飲めるかなと思っていたが、やっと夕方ぐらいになって出始めたがまだまだ飲めなくて、生活ももう少し困る」

静岡市清水区では、9月23日から24日にかけて記録的な大雨に見舞われ、大規模な断水が発生。ピーク時には6万3000戸以上が被災し、各地で水を求める行列ができました。

<竹川知佳記者>
「清水区宍原です。水道管から届いた水を透明になるまで出し続ける作業をしています」

清水区ではこれまで段階的の復旧が進められてきました。市は6日までに最後のブロックでも水道水が飲めるようになるとしていましたが、この時点で断水解消に至っていません。発生から12日間にわたる大規模な断水。市は復旧を急いだものの、これまで例を見ない事態に対応が追いつかなかったのも事実です。

<静岡市上下水道局水道施設課 稲葉秀幸課長>
「ここまですべての施設が一気にやられてしまって水を送るという作業を今までやったことがないものですから、やりながら、試行錯誤して進めているものですから、時間がかかっているところもあります」

今回、浮かび上がった問題は災害に対するリスクヘッジの欠如です。今回の断水の一番の理由は、興津川の取水口に土砂や流木が流れ込んだことでした。この一カ所の被災によって、清水区の「命の水」は簡単に奪われてしまうという事実が露呈したのです。

<静岡市上下水道局水道施設課 稲葉秀幸課長>
「全体の8割を承元寺取水口に依存しているということで、少しでも8割を分散、もしくは何かあったときにもう少し他の区が融通できるだとか、その区の中で新たな水源を検討するであるとか少しでもリスクの分散に繋がればと思っています」

静岡市には、大規模断水を起こさないための仕組み作りが求められます。