台風15号に伴う静岡市清水区の豪雨被害を調査している静岡大学の教授が調査結果をまとめ、最も深い浸水は2m6cmに達していたと明らかにしました。浸水域は広範囲にわたり、被害の深刻さが浮き彫りになりました。

<静岡大学防災総合センター 北村晃寿センター長>
「跡が付いてるね。2m6㎝」

<記者>
「こうやってみると確かに土の跡が見えますね、ネット沿いに」

高さ2m6cm。最も深い浸水が確認された静岡市清水区鳥坂地区では、人の背丈を優に超す高さまで水位が上がりました。

静岡大学の北村晃寿教授は、9月に静岡県内を襲った台風15号の浸水被害を独自に調査。清水区の巴川に沿って84地点を調べ、鳥坂地区では2mを超す浸水が複数地点で起きたことなどを明らかにしました。

北村教授がまとめた清水区を中心とした静岡市の浸水被害の図をみると、浸水被害はかなり広い範囲に及んだことが明らかになりました。

11月3日、台風被害から1か月半が経ちましたが、浸水した家屋ではボランティアが水に浸かった床板をはがしていました。この住宅では床上1mまで浸水したといいます。

<住宅が床上浸水被害を受けた板橋昌子さん>
「ここの地域が一番低いですよね。いつもそう。大雨が降るたびに水が流れてきちゃう」

静岡市が発表した市内の床上・床下浸水は5600戸以上。そのほとんどが巴川沿いに集中しています。1974年の七夕豪雨の際にも氾濫した巴川。北村教授は豪雨災害への対処を改めて考える上で今回の調査結果を役立てて欲しいといいます。

<静岡大学防災総合センター 北村晃寿センター長>
「(今回の調査報告は)ハザードマップよりも、もっと確実なデータにはなる。重要な点はハザードマップにはない泥がどのくらいいろいろ場所に出るのか、今回の調査でわかったので、どういう復旧の仕方をすればいいのか、具体的なイメージづくりにはなる」