園児への虐待問題があった静岡県裾野市の「さくら保育園」の新しい園長兼理事長らが1月13日午後、村田悠裾野市長と面会しました。就任のあいさつと再発防止に向けて取り組んでいることなどを報告したということです。
1月13日午後3時前、裾野市役所の応接室に入っていったのは、「さくら保育園」の新たな園長兼理事長となった、保育園の運営法人の前常務理事・酒井和夫氏ら園の幹部です。
「さくら保育園」では、元保育士3人による園児への虐待行為や組織的な隠ぺいが明らかになり、前の園長が辞任しました。
村田市長との面会は非公開で、関係者によると、就任のあいさつや再発防止に向けた取り組みなどが報告されたほか、園のアドバイザーとして、同行した子ども総合研究所の新保庄三代表から行政と保育施設が一体となった虐待防止のシステムづくりが提言されたということです。
<新たにさくら保育園の園長兼理事長に就任した酒井和夫氏>
Q園の改革に向けた気持ちを
「新保先生=外部のアドバイザーの方も一所懸命やってくれていて、これから市とも協力していくことをいま、お伝えした。前向きに改善改革を進めていく」
Q保育士3人の逮捕・処分保留で捜査継続については
「捜査継続で処分が確定していないので、全面的に警察の捜査に協力していく」
Q最後に保護者へひとこと
「この度は本当に多大なご迷惑をおかけして、誠に申し訳ありませんでした。これからは改革改善に取り組んでいますので、さくら保育園を見ていただければと思う」
関係者によると、1月中にも有識者や保護者の代表などで構成する園の改革を検討する会議を立ち上げ、3月末までに提言をまとめる方針です。