静岡県浜松市は12月2日、浜松市東区にある会社の井戸から、地下水の環境基準を超える有害物質が検出されたと発表しました。有害物質は「六価クロム」と呼ばれるもので、めっきや防腐剤、顔料などに用いられているものです。

浜松市によりますと、11月29日、「株式会社遠州クロム」の職員から「事業所内の観測用の井戸が、六価クロムの環境基準を超えている」と相談があり、12月1日、市の職員が立ち入り調査に入ったということです。

事業所内の地下4か所と、敷地外の排水路1か所を調査した結果、事業所内の1か所から基準値を超える六価クロムが検出されました。六価クロムの環境基準値は、1リットルあたり0.02ミリグラム以下ですが、今回検出されたのは28倍の0.56ミリグラムでした。

六価クロムは、溶液に触ったり、非常に細かい粒子を含む蒸気を吸い込むことによって、手足や顔などに発赤や発疹が起こるとされています。

浜松市は、検出地点から半径500メートルを調査範囲とし、井戸水の水質調査を行うとしています。調査範囲に含まれる自治会は、丸塚町、上新屋町、上西町、中田町、原島町、天王町、篠ケ瀬町、和田町で、約1300戸です。

浜松市は、協力するとした住宅などへ、12月4日以降採水に行く予定です。

また、六価クロムは沸騰しても水中に残ることから、結果が判明するまでは念のため井戸水を飲むことは避け、水道水やミネラルウォーターなどを飲むよう呼びかけています。