リニア中央新幹線をめぐり、静岡県とJR東海との溝が埋まらない中、リニア問題を担当する静岡県の森副知事が2月5日、会見を開きました。静岡県が5年前にJR東海に示した生態系への影響など47項目の懸念について「30項目について対話が終わっていない」と述べました。

SBS

<静岡県 森貴志副知事>
「少し混乱しているのではないかと認識しておりまして、現状と今後どういう方向で進めていくのかにつきましてお話申し上げたい」

森副知事による会見の目的は、静岡県が5年前にJR東海に提示したリニア工事に伴う47項目の懸念について、県としての評価を示すためです。

SBS

静岡県は2019年、「引き続き対話を要する事項」として、発生土の対策や沢の流量変化など、47項目の懸念を示した「確認書」をJR東海に提出。両者はこれまで対話を続けてきましたが、解決の糸口が見えることはなく、国の有識者会議も議論を終え、すでに報告書が提出されています。

SBS

<静岡県 森貴志副知事>
「田代ダム取水抑制案が出てきたが、トンネル湧水の全量戻しには当たらない。大井川の水資源の影響を回避する保全策としての妥協案という認識でおります」

静岡県は、トンネルの発生土置き場や突発湧水に対応するリスク管理など、47項目中30項目については「対話が終わっていない」として、引き続き、県の専門部会で議論を進めるとしました。

SBS

<静岡県 森貴志副知事>
Q.すべての項目が終了するにはかなり長い時間がかかるのでは?
「正直申し上げまして、いつまでというのは想像がつかない」

SBS

<静岡県 石川英寛政策推進担当部長>
「より効率的に進むように努力してきたつもりではあったんですが、認識の差があると思いますので、できる限り早く進めていく必要があると思っています」

SBS

膠着状態が続く中、2月7日には、国交省の鉄道局長が川勝知事のもとを訪れ、「課題が残る」と川勝知事が指摘する有識者会議の報告書について説明するとみられます。