ラーメンにうどん、肉料理とジャンルの違う静岡県内3つの人気店が「奇跡のコラボ」です。3つの店が進めているのは限定の麺料理を開発するプロジェクト。背景にあるのは飲食業界を取り巻く危機感でした。

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静岡県焼津市のラーメン店「粋蓮華」。こだわり抜いたスープと自家製麺が人気で県内外から多くの客が訪れる静岡県内屈指の有名店です。

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店主の紙谷正成さんは、これまでにさまざまなラーメンを生み出してきた第一人者ですが、いま大きな悩みを抱えています。

<粋蓮華 紙谷正成店主>
「(飲食業界は)みんな厳しいと思う。材料費も上がって光熱費も上がっての中でみんなやりくりしてやっているので」

コロナ禍で大打撃を受けた飲食業界。ようやく日常が戻って来たと思った矢先に物価の高騰に見舞われ厳しい状態が続いています。

<粋蓮華 紙谷正成店主>
「やっぱり飲食業を盛り上げたいという考えはありますね」

そこでアイデアマンの紙谷さんが考えついたのは、静岡県内の有名店によるジャンルを超えたコラボ。限定メニューで業界を盛り上げようと仲間に声をかけたのです。

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まず、1店目は藤枝市の肉料理専門店「堀もと」。厳選した和牛を駆使したメニューが並び、ランチもディナーも店の前には行列ができる人気店です。今回、紙谷さんの想いに賛同し、コラボの誘いを快諾しました。

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<ほりもとや 堀本睦剛代表>
「(紙谷さんは)異業種だろうが、同業種だろうが関係なく、情熱を持って仕事している若い人たちを盛り上げてくれる人なので、声がかかった時はうれしかったですね」

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今回のコラボには、特別な思いを持って参加するお店もあります。静岡市清水区のうどん店、「うどん屋げんき」です。数種類の小麦を使用し、メニューや時期によって麺の種類を変えるなどのこだわりを持つ店主の松波さんは石川県出身。今回のコラボを通じて能登半島地震の被災地支援ができないかと考えていました。
 

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<うどん屋げんき 松波岩徳店主>
「何かお金だけじゃなくて、静岡の人が応援できるような食材を使って支援できることを考えていました」

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松波さんの声掛けで、コラボメニューには北陸産の食材を使用することになりました。互いの長所を生かし、「うどん屋げんき」は麺を、「粋蓮華」は富山県氷見産の煮干しを使ったスープを、「肉屋ほりもと」は能登牛を使った肉料理を担当することに決定しました。目指すは、極上の「つけうどん」です。
 

<うどん屋げんき 松波岩徳店主>

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「うちの良さを出すんだったら、この細麺でひやあつの方がいい」

<粋蓮華 紙谷正成店主>
「だいぶいい感じの出来だと思います。お客さんに喜んでもらいたいですね」

「奇跡のコラボ」が生んだ限定メニューは、2月12日、1日限定で販売されます。