汚水処理膜設備を手掛ける厦門嘉戎技術(301148/深セン)が4月21日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格38.39元に対して、初値は13.83%低い33.08元だった。終値は同9.09%安の34.90元だった。
 
 同社は2005年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。膜分離設備、高性能膜ユニットなどの製品の研究開発、製造、応用技術により、高濃度汚染水処理、クリーン生産のソリューションプランを提供する。製品は、主にゴミ浸出液処理、工業排水処理などの分野に利用されている。2021年1〜6月期における売上構成は、膜分離設備の販売が約36%、膜ユニットおよび消耗品が約17%、高濃度汚染水処理サービスが約47%となっている。
 
 同社の製品は中国の31省・自治区・直轄市で提供されているほか、コロンビア、アンゴラ、ブラジル、シンガポール、日本など海外の環境保護プロジェクトでも利用されている。2019年の中国における同社のゴミ浸出液処理設備売上シェアは7.64%で、年々上昇傾向にある。一方、同年の工業排水膜処理設備のシェアは0.01%未満と非常に小さい。
 
 2021年12月期の売上高は6億7531万元(同13.00%増)、純利益は1億4866万元(同1.39%増)。22年1〜3月期の業績予測は、売上高が1億3000万〜1億6000万元(前年同期比8.00〜32.92%増)、純利益が2000万〜3000万元(同4.22〜36.15%減)となっている。
 
 新規上場に伴い調達予定の9億6168万元(約191億円)は、約23%の2億2195万元を高性能膜材料産業化プロジェクトに、約15%の1億4277万元をDTRO膜ユニット生産能力拡大・特殊分離膜ユニット産業化プロジェクトに、約16%の1億5278万元を研究開発センター建設プロジェクトに、約16%の1億4967万元を運営ネットワーク建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)