深セン証券取引所のメインボードに上場している、四川雅化実業集団(002497/深セン)が4月23日、2021年12月期の決算を発表した。リチウム関連事業の売上が大きく増えたことで、売上高が前期比で約60%、純利益は約190%の大幅増となった。
 
 同社は2001年設立の民営企業で、10年に深センメインボードに上場した。工業用爆薬や起爆装置の生産、販売および爆破サービスを主業務としてきた。近年では新エネルギー車産業の発展に伴い、リチウムイオン電池用の炭酸リチウムなどリチウム製品の生産も手掛けている。
 
 2021年12月期の売上高は52億4134万元で前期比61.26%増、純利益は9億3662万元で同189.22%増となった。業務別の売上高ではリチウム分野が同265.94%増の24億6615万元で、売上構成比も前期の20.73%から47.05%と大きく増えて民間用爆破業務を上回る同社にとって最主要業務となった。民間用爆破器具業務は同9.98%増の14億9589万元で売上構成比28.54%、爆破業務が同2.49%増の11億5810万元で売上構成比22.10%だった。
 
 同社の2021年におけるリチウム製品生産量は前年比149.69%増の2万7330トンだった。需要の拡大に伴いリチウム塩製品の生産能力を継続的に拡大しており、21年時点での生産能力は4万3000トンに達した。また、21年には新たに年産3万トンのリチウムイオン電池用炭酸リチウム生産ラインの建設工事が始まり、22年内に完成する見込みだ。同社では25年までに生産能力を10万トン以上にまで増やすことを目指している。
 
 また、本来の主要業務である爆破分野については、電子雷管の生産能力拡大、市場開拓を強化して国内市場シェアを図る。爆破サービスについては、鉱山や都市開発向けの業務強化を進めている。国内における鉄道、高速道路、水力発電などのインフラ投資が引き続き旺盛であることから、今後数年間は持続的な成長を実現する見通しだ。
 
 同社は同日に2022年1〜3月期の業績も併せて発表した。売上高は前年同期比210.22%増の26億5981万元、純利益は同1210.02%増の10億219万元と大幅な増収増益となっている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)