深セン証券取引所のメインボードに上場している、軟控股フェン公司(002073/深セン)が4月25日、低炭素グリーン新材料生産プロジェクト計画を発表した。
 
 同社は2000年設立の民営企業で、06年10月に深セン証券取引所中小企業板に上場。21年の中小企業板統合により、深センメインボードの銘柄となった。タイヤ用を中心とするゴムの製造設備、アプリケーションソフトの開発、生産、販売を主業務としており、新材料や環境保護、新エネルギーなどの分野の業務開拓も進めている。21年12月期の売上高は54億5479万元(前期比76.99%増)、純利益は1億4225万元(同49.56%)。
 
 同社が発表した公告によれば、遼寧省盤錦市遼浜沿海経済技術開発区管理委員会との間で投資合意書に署名し、同市でナフサから抽出したC5(炭素数5の炭化水素)留分を用いる低炭素総合利用グリーン新材料プロジェクトを実施する。投資総額は12億7000万元で、全額出資の子会社を現地に設立してプロジェクト運営を行う予定だ。
 
 プロジェクトは2期に分かれており、第1期では8億7000万元を投じて年産15万トンのC5留分総合利用装置の建設を行い、年産4万トンのC5総合利用グリーン新材料生産ラインを整備する。第2期では4億元を投じて、年産2.5万トンのC5石油樹脂および年産1万トンのイソプレン生産ラインを建設する。イソプレンはC5留分の成分の1つであり、天然ゴムの合成などに用いられる。
 
 このプロジェクトについて同社は、グリーン新材料プロジェクトの発展トレンドと市場の前途を踏まえたもので、ゴム製造設備を手掛けてきた同社にとって合成ゴムに関連するC5留分産業チェーンの構築は新材料事業を発展させる上で非常に大きな意味を持ち、会社の利益力、競争力向上に寄与するとの見解を示している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)