深セン証券取引所のメインボードに上場している、革靴などのファッション製品の生産、販売とモバイルネットワークマーケティングを主とする情報技術サービスを手掛ける星期六(002291/深セン)が4月30日、2021年12月期の業績報告を発表した。情報技術サービスの成長により、前期比約30%の増収となった。
 
 同社は2002年に仏山星期六靴業有限公司として設立、07年に株式会社化して09年に深センメインボードに上場した。16年に現社名に変更している。もともと高級革靴の生産、販売を主業務とし、その後ファッション製品の卸売、小売を手掛けるようになった。また、17年に時尚鋒迅、北京時欣といったファッション系ニューメディア企業を、19年にデジタルマーケティングを手掛ける遥望網絡公司を買収したことで、モバイルネットワークの精密マーケティングを柱とする情報技術サービス事業も展開している。
 
 情報技術サービスでは、ネット広告配信、ネット広告代理、ソーシャルコマース、ファッション系情報プラットフォームを通じた広告主向けのマーケティングサービス提供を行っている。
 
 2021年12月期の売上高は28億1119万元で前期比30.70%増となった。一方で純損失が6億9999万元(前期は2429万元の純利益)だった。業種別売上では、アパレル部門が5億3762万元で前期比16.99%減となったのに対し、ネット広告部門が22億6639万元で同52.48%の大幅増となり、全売上の80.62%を占める同社の主力業務となった。また、ネット広告部門の中でもネット広告代理事業が3億7916万元で同251.67%増、ソーシャルコマース事業が17億2405万元で同70.35%増と全体的な増収に大きく貢献している。
 
 一方、大きな損失が出た理由について同社は、新型コロナの影響が長引き、特にオフラインでの靴類販売が不振となったことによる貸倒引当金と棚卸評価損で約3億1500万元を計上したこと、2017年の合併で計上したのれんの減損を約2億元計上したこと、2021年初めに株式インセンティブプランを実施したことによる償却費用約7000万元を計上したことを挙げた。
 
 また、研究開発費用は前期比62.56%増の6869万元で、売上高に対する研究開発費用の割合は同0.48ポイント上昇して2.44%となった。研究人員数は同25.68%増の230人で、全従業員に対する研究者の割合は同5.21ポイント増の15.54%となっている。
 
 同社が同日発表した2022年1〜3月期の業績は、売上高8億305万元(前年同期比60.04%増)、純利益8668万元(同824.00%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)