上海証券取引所のメインボードに上場している、上海晶華膠粘新材料(603683/上海)が6月1日、10億元を投じて年産10万平方メートルの新型接着材料などの生産ラインを3期に分けて建設するプロジェクトを発表した。
 
 同社は2006年設立の民営企業で、17年10月に上海メインボードに上場した。工業用接着材料、電子接着材料、光電材料、機能性フィルム材料、特殊紙の研究開発、生産、販売を主業務としている。2021年12月期の売上高は13億9471万元(前期比34.27%増)、純利益は3168万元(同79.62%減)。22年1〜3月期の3億612万元(前年同期比1.46%増)、純利益は33万元(同97.72%減)。
 
 公告によれば、同社は四川省内江市東興区人民政府と「晶華膠粘新材料西南生産基地プロジェクト投資合意」を締結し、同開発区に年産10万平方メートルの新型接着材料(電子材料を含む)生産ライン、年産10万トンの高性能分解性紙ベース新材料生産ライン、年産400万平方メートルのグラフェン新型熱管理材料生産ラインを建設する。総投資額は10億元を予定しており、同社が設立する完全子会社がプロジェクトを実行する。

 また、プロジェクトは3期に分けて実施し、第1期では年産4万平方メートルの新型接着材料(電子材料を含む)生産ライン、年産4万トンの高性能分解性紙ベース新材料生産ライン、年産200万平方メートルのグラフェン新型熱管理材料生産ラインを建設する。第2期は年産2万平方メートルの新型接着材料(電子材料を含む)生産ライン、年産3万トンの高性能分解性紙ベース新材料生産ライン、年産200万平方メートルのグラフェン新型熱管理材料生産ラインを建設する。第3期は年産4万平方メートルの新型接着材料(電子材料を含む)生産ラインと年産3万トンの高性能分解性紙ベース新材料生産ラインを建設する。各期の工期は24か月以内で、第2期、第3期は前のプロジェクトが完了して12〜24か月後に着工する。
 
 プロジェクトについて同社は、接着剤材料分野の戦略を掘り下げ、中国南西部の生産拠点を持つことで長江デルタ、珠江デルタ、中部・西部地域の生産能力配備を実現するとしたほか、南西部が持つエネルギーの優位性を活かして生産コストを一層低減し、製品の競争力、利益力、総合的な実力を高めると説明している。なお、現時点では計画段階にあって用地の取得やフィージビリティ・スタディが未実施であるため、プロジェクトが今後大きく変更される可能性がある。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)