上海証券取引所のメインボードに上場している、江西沐邦高科(603398/上海)が6月3日、江西省安義県に8ギガワットのTOPcon(量産型トンネル酸化膜パッシベーションコンタクト)太陽光電池生産ラインを建設するプロジェクトを発表した。
 
 同社は2003年に汕頭市邦領塑模実用有限公司として設立、08年に広東邦領塑模実用有限公司、12年に広東邦宝益智玩具股フェン有限公司となり、15年12月に上海メインボードに上場した。その後、21年11月に現社名に変更している。知育玩具、医療機器、教育、精密非金属金型を主業務としており、知育玩具は中国国内のほかに日本、米国、英国、ロシア、ニュージーランドなどでも販売されている。

 また、今年5月には江西豪安能源科技有限公司を買収して完全子会社化したことで、太陽光発電用シリコンウエハー、インゴットの研究開発、生産、販売も同社の主力業務となった。
 
 2021年12月期の売上高は3億2247万元(前期比35.71%減)、純損失が1億3807万元(前期は3992万元の純利益)。22年1〜3月期の売上高は8592万元(前年同期比10.70%増)、純損失が911万元(前年同期は24万元の純利益)。
 
 公告によれば、同社は6月2日に江西省安義県人民政府との間で、同県の工業パーク内に8ギガワットのTOPcon太陽光電池生産拠点を建設する提携枠組み合意を締結した。プロジェクトの具体的な計画、投資額、スケジュールなどについては今後協議の上で決定し、別途合意文書を締結する予定だ。
 
 今回の枠組み合意締結について同社は、新たな主業務の開拓によって会社の長期的な発展をアシストするものであるとする一方で、同社の太陽光事業はシリコンウエハー、インゴットの生産、販売であり、現時点で太陽光電池の製造業務に携わったことがなく、TOPcon太陽光電池の開発人材、生産技術のいずれも備えていないことを重要なリスクとして説明している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)