深セン証券取引所のメインボードに上場している、プラスチック製品メーカーの広東順威精密塑料(002676/深セン)が6月10日、新エネルギー自動車向けのプラスチック部品を製造する子会社の設立を発表した。
 
 同社は1992年設立で、08年に株式会社化して12年5月に深センメインボードに上場した。プラスチック製空調用ファンの研究開発、製造、サービスを主業務としており、中国国内における同分野のパイオニアである。プラスチックの改質から、金型の設計と製造、空調用ファンの設計と製造までをワンストップで提供する技術を持っている。また近年ではこれらの技術的な強みを活かし、家電、スマートトイレ・バス、自動車部品などの分野の開拓も進めている。21年12月期の売上構成は空調用ファンが72.50%、エンジニアリングプラスチックが11.20%、そして自動車部品が5.97%となっている。
 
 2021年12月期の売上高は21億3273万元(前期比23.40%増)、純利益は3413万元(同24.40%増)。22年1〜3月期の売上高は4億8828万元(前年同期比7.14%減)、純利益は1711万元(同28.71%減)。
 
 公告によれば、6月10日の同社董事会にて、自己資金1億元を投じて完全子会社の「広州順威新能源汽車有限公司」を設立することが承認された。広州順威新能源汽車は自動車の精密射出成形プラスチック、精密金型、自動車塗装・電気めっきなどを主業務とするほか、改質プラスチック、ハイエンドの空調用ファン、インテリジェント設備の研究開発、生産、販売を行う予定。
 
 新エネ車用部品に特化した子会社の設立について同社は、空調用ファンのブランド力、生産規模、研究開発の強みを保ちつつ、自動車用精密ユニット事業を大々的に発展させることが目的であると説明。広州市や広州開発区が持つ自動車産業のリソースを十分に活かすべく、広州市黄埔区での設立を計画したとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)