深セン証券取引所のメインボードに上場している、二酸化チタン粉末大手の中核華原鈦白(002145/深セン)が6月14日、電源・ネットワーク・負荷・エネルギー貯蔵を一体化した2ギガワットの新エネルギー発電プロジェクトを発表した。

 同社は1989年に国営企業・中核四〇四の中に作られた生産機関を前身とし、2001年に株式会社として設立、07年8月に深センメインボードに上場した。甘粛省や安徽省に生産拠点を持ち、主力製品であるルチル型二酸化チタン粉末は年間40万トン以上の生産能力を有する中国屈指の二酸化チタン粉末メーカーであり、最近では新エネルギー分野への投資も行っており、昨年5月には電池製造大手・寧徳時代(300750/深セン)の子会社と合弁会社の設立を発表した。
 
 2021年12月期の売上高は53億7413万元(前期比44.64%増)、純利益は12億1666万元(同156.03%増)。22年1〜3月期の売上高は14億8949万元(前年同期比20.52%増)、純利益は3億48万元(同4.61%増)。
 
 公告によれば、同社の完全子会社である甘粛東方鈦業有限公司が甘粛省白銀市で実施する硫酸・リン・鉄・チタン・リチウムグリーン循環産業プロジェクトに用いる電力を賄うため、昨年9月に同市政府と同社の完全子会社である白銀中核時代新能源有限公司との間で取り交わした2ギガワットの新エネルギー発電プロジェクト枠組み合意に進展があり、先日中核時代と同市景泰県人民政府との間でプロジェクト建設用地の取得を含む枠組み合意が締結された。
 
 中核時代は、同県の土地約2000ヘクタールを利用して、500〜1000メガワットの太陽光発電、1000〜1500メガワットの風力発電設備、および200メガワット/400メガワット時のエネルギー貯蔵設備を2022年8月から2年間かけて建設する。投資総額は約100億元だ。
 
 このプロジェクトについて同社は、硫酸・リン・鉄・チタン・リチウムの低コストで環境に優しい循環産業チェーン構築を実現し、製品の国際市場における認知度、認可度を高め、会社の総合的な利益力向上に繋げると説明。また、資源、化学工業、新材料、新エネルギーの4分野に注力し、中国国内をリードする新エネルギー向け新材料のハイテク企業を目指すとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)