国産CPU「龍芯」を手掛ける、龍芯中科技(688047/上海)が6月24日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格60.06元に対し、初値はは60.31%高い96.28元だった。終値は同48.30%高い89.07元だった。
 
 同社は2008年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。CPUおよび付帯半導体チップの研究開発、販売、サービスを主業務としている。主にファブレス方式を採用しており、製品の生産は外部企業に委託している。製品は主に情報化分野、工業用制御分野をターゲットとし、電子行政、エネルギー、交通、金融、電気通信、教育などの業界で広く利用されている。
 
 工業用制御分野では工業用PC、工業サーバー、工業用ストレージ設備、DCS(分散制御システム)、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)、スイッチングハブ、ルーター、ファイヤーウォール、エアギャップ、ネットワークモニタリング設備、データ暗号化通信設備などの製品に同社の半導体が使われている。2021年12月期の売上比率は、工業用制御系半導体チップが24.61%、情報化系半導体チップが54.71%、ソリューションプラン提供が20.68%。

 2021年12月期の売上高は12億125万元(前期比10.99%増)、純利益は2億3680万元(同229.82%増)。22年1〜3月期の売上高は1億8147万元(前年同期比37.08%減)、純利益は3642万元(同41.74%減)。
 
 新規上場に伴い調達予定の35億1186万元(約708億円)は、約36%の12億5760万元を先進製造工程による半導体チップ研究開発・産業化プロジェクトに、約30%の10億5426万元を高性能汎用グラフィックプロセッサおよびシステム研究開発プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)