北京証券取引所への上場を目指している、浙江晨光電纜(834639/北京)が6月28日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。4667万株を発行予定で、公募価格は4.3元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
 
 同社は1984年に設立した浙江省平湖電線廠を前身として2000年に設立された民営企業で、06年に株式会社化した。電線・電気ケーブルの研究開発、生産、販売を主業務としており、500キロボルト以下の超高圧、高圧電力ケーブル、中低圧電力ケーブル、設備用電線・電気ケーブル、架空絶縁電気ケーブルなどが主力製品である。21年12月期の売上構成は電力ケーブルが84.34%で、特に6〜35キロボルトの中圧ケーブルが44.01%と半数近い売上を占めている。
 
 同社の製品はこれまで、国家電網、南方電網といった国有大手電力会社のほか、北京夏季・冬季五輪、上海万博、上海ディズニーランド、北京APECサミット、杭州G20サミット、北京大興国際空港などの国家級大型プロジェクトで利用されてきた。
 
 世界の電線・ケーブル市場は成熟段階に入っており、すでに低成長の状態に入っている。業界全体の生産能力は過剰気味で競争が激化、欧米や日本の大手メーカーがシェアを占有し、競争力の低い中小メーカーや非専門企業は業界から淘汰されつつある。中国国内では同社を含めた一部企業が研究開発を強化して高性能、高品質な製品の開発を進めており、国内市場において海外メーカーとの競争の中で一定のシェアを獲得している。ハイエンド製品の開発、生産技術の情報化、インテリジェント化が発展に向けた大きなカギとなる。
 
 同社は高い研究開発・イノベーション力、平滑アルミ被高圧ケーブルで世界をリードする技術力を持っていること、デジタル化インテリジェント工場化を実現していること、中国国内で高いブランド力を備え、大型国有企業をはじめ優れた顧客リソースを持っていることなどを強みとする一方で、資金力の不足、経営規模の小ささ、製品のラインナップが単一であることなどが、今後の会社の発展にとってのボトルネックとなっている。
 
 2021年12月期の売上高は21億1529万元(前期比6.60%増)、純利益は6056万元(同21.00%増)。22年1〜3月期の売上高は3億529万元(前年同期比5.83%減)、純利益は435万元(前年同期は378万元の純損失)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)