上海証券取引所のメインボードに上場している寧波杉杉(600884/上海)が6月28日、年産4万トンのリチウムイオン電池用シリコン負極材料生産ライン建設プロジェクトを発表した。

 同社は1992年設立の民営企業で、96年1月に上海メインボードに上場した。リチウムイオン電池用材料およびLCD偏光板の研究開発、生産、販売を主業務としている。リチウムイオン電池用材料では、人工黒鉛、天然黒鉛、シリコンの各負極材料、コバルト酸リチウム、マンガン酸リチウム、ニッケル・コバルト・マンガン、ニッケル・コバルト・アルミニウムの各正極材料、電解液およびその材料である六フッ化リン酸リチウムを手掛けている。
 
 2021年12月期の売上高は206億9938万元(前期比151.94%増)、純利益は33億3969万元(同2320%増)。22年1〜3月期の売上高は50億2950万元(前年同期比25.76%増)、純利益は8億705万元(同166.93%増)。
 
 公告によれば、同社の子会社である上海杉杉鋰電材料科技有限公司が浙江省寧波市鄞州区で年産4万トンのリチウムイオン電池シリコン負極材料一体化基地プロジェクトを実施する。プロジェクトは2期に分かれ、1期めでは2022年末から12カ月の予定で年産1万トンの生産ラインを建設し、2期めは24年末より12カ月で年産3万トンの生産ラインを建設する予定。投資総額は約50億元となっている。原料加工、反応合成、中間製品の加工から完成品の加工までの工程を一体化させた生産ラインを建設することで、同社の主力製品であるシリコン負極材料の生産能力を大幅に高め、競争力の向上を目指す。
 
 同社はこのプロジェクトについて、新エネルギー自動車向け技術の発展、持続的な負極材料産業発展という戦略に合致したものであり、顧客の新たなニーズを全面的に満たすとともに、製品や技術の先進性を高めて、リーディングカンパニーとしての地位を一層強固なものにすると説明している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)