深セン証券取引所のメインボードに上場している、TCL中環新能源科技(002129/深セン)が6月29日、高効率な太陽光発電モジュール増産のために子会社に10億元の増資を行うことを発表した。
 
 同社は1988年に天津市中環半導体公司として設立し、2007年4月に深センメインボードに上場した。中国家電製造大手のTCL科技集団に買収されたことで22年6月に天津中環半導体から現社名へと変更した。半導体材料、太陽光発電用シリコンウエハー、太陽光バッテリーおよびモジュールの研究開発生産、販売を主業務としている。太陽光発電用シリコンウエハー事業は業界のリーディングカンパニーとなっており、21年末時点での生産能力は88ギガワットで、そのうち約70%がモジュール効率20%以上という高効率なG12単結晶シリコンウエハーとなっている。
 
 2021年12月期の売上高は411億468万元(前期比115.70%増)、純利益は40億2961万元(同270.03%増)。22年1〜3月期の売上高は133億6783万元(前年同期比79.13%増)、純利益は13億1073万元(同142.08%増)。
 
 公告によれは、同社の子会社である環晟新能源(江蘇)有限公司が現在、年産3ギガワットのG12高効率覆瓦状太陽光モジュール生産ラインの建設を行っており、このプロジェクトを順調に進めるために、同社が3億2500万元を、完全子会社である中環香港控股有限公司が6億7500万元をそれぞれ環晟新能源(江蘇)に追加投資する。
 
 同社は、G12高効率モジュール技術と覆瓦状太陽光モジュール技術を組み合わせた生産能力を増強することにより、太陽光発電産業のコストを下げ、他のエネルギー方式との競争において優位に立つととおに、人と自然の調和、共生を推進するとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)