【深センIPO】コンプレッサー用精密部品の広東揚山聯合精密製造、初値は公開価格を20%上回る23.10元
同社は2003年に陽山県聯合鋳鍛有限公司として設立した民営企業で、18年に株式会社化して現社名となった。精密機械部品の研究開発、生産、販売を主業務としており、ピストン、ベアリング、エアシリンダー、クランクシャフトなどが主力製品で、空調用コンプレッサー、冷蔵庫用コンプレッサー、自動車部品など幅広い分野で利用されている。空調用コンプレッサー向け製品は美的、格力、上海海立の中国3大メーカーに、冷蔵庫用コンプレッサーも長虹華意、万宝といった中国国内トップ5メーカーに供給しており、電子レンジの世界大手で広東省に本社を置くギャランツ(格蘭仕)のサプライチェーンにも参入している。
2021年12月期の売上高は6億5223万元(前期比44.49%増)、純利益は9165万元(同8.50%増)。22年1〜3月期の売上高は1億7511万元(前年同期比8.09%増)、純利益は2364万元(同9.38%増)。
新規上場に伴い調達予定の4億4878万元(約91億円)は、約31%の1億3904万元を年産3800点の空調コンプレッサー部品・年産200万点のブレーキディスク生産ラインおよび研究開発センター拡張プロジェクトに、約24%の1億645万元を安徽省での精密部品産業化建設プロジェクトに、約25%の1億1329万元を安徽省でのコンプレッサーケース産業化建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)