ビタミン製品を生産する江西天新薬業(603235/上海)が7月12日、上海証券取引所メインボードに新規上場した。公開価格は36.88元に対し、初値は20.01%高い44.26元だった。取引開始後さらに上昇し、終値は値幅制限いっぱいとなる同44.01%高の53.11元だった。
 
 同社は2004年設立の民営企業で、17年に株式会社化した。単体ビタミン製品の研究開発、生産、販売を主業務としており、製品にはビタミンB6、B1、ビオチン、葉酸、ビタミンD3、パルミチン酸アスコルビル、ビタミンEパウダーなどが含まれる。中国国内だけでなく、アジア、欧州、北米、南米、オセアニア、アフリカの国・地域で販売され、高い評価を得ている。特に売上の8割前後を占めるビタミンB6とB1で高い世界市場シェアを持つ。同社が生産する単体ビタミンは、食品や飼料として用いられるだけでなく、医薬品あるいは医薬品中間体としても広く利用されている。
 
 2021年12月期の売上高は25億2243万元(前期比9.50%増)、純利益は7億4388万元(同16.14%減)。22年1〜3月期の売上高は6億608万元(前年同期比5.43%減)、純利益は1億7815万元(同13.42%減)。
 
 新規上場に伴い調達予定の15億1723万元(約309億円)は、約42%の6億1329万元を年産1000トンのビタミンA生産プロジェクトに、約11%の1億6002万元を年産7000トンのビタミンB5生産プロジェクトに、約5%の7705万元を年産350トンのコレステロール・年産6トンのカルシフェジオール生産プロジェクトに、約1%の1000万元を販売ネットワーク・インテリジェント工場プロジェクトに、約16%の2億3886万元を企業研究院プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)