リチウムイオン電池電解液添加剤メーカーの江蘇華盛鋰電材料(688353/上海)が7月13日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格98.35元に対し、初値は11.83%高い109.98元だった。終値は同14.13%高の112.25元だった。
 
 同社は1997年に張家港市華盛紡績助剤廠として設立した民営企業で、2019年に現社名に変更するとともに株式会社化した。リチウムイオン電池電解液添加剤の研究開発、生産、販売を主業務としており、リチウムイオン電池電解液添加剤として用いられる炭酸ビニレン(VC)、炭酸フルオロエチレン(FEC)などの電子化学品、塗料などに用いる特殊有機シリコンを主製品としており、新エネルギー自動車、電動二輪車、電動工具、UPS電源、モバイル基地局電源、太陽光発電ステーション、3C(コンピュータ、通信、家電)といった分野に広く利用されている。21年の売上構成は、VCが63.04%、FECが28.68%、特殊有機シリコンが3.98%。2020年の世界のリチウムイオン電池電解液添加剤市場における同社のシェアは20.89%で、業界1位となっている。
 
 2021年12月期の売上高は10億1372万元(前期比127.97%増)、純利益は4億2043万元(同438.81%増)。22年1〜3月期の売上高は3億5184万元(前年同期比128.68%増)、純利益は1億7777万元(同275.96%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の7億元(約142億円)は、約96%の6億7350万元を年産6000トンの炭酸ビニレン、年産3000トンの炭酸フルオロエチレン生産ライン建設プロジェクトに、約4%の2650万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)