人工ダイヤモンド粉体を手掛ける柘城恵豊鑽石科技(839725/北京)が7月18日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格28.18元に対し、初値は12.14%高い31.60元だった。終値は同3.62%高い29.20元だった。
 
 同社は2011年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。人工ダイヤモンド粉体の研究開発、生産、販売を主業務としており、ダイヤモンド微粉およびダイヤモンド破砕整形材料が主製品となっている。長年の技術的な蓄積によって業界をリードし、「超硬質研磨材料人工ダイヤモンド微粉」の国家規格原案作成に参加した実績も持つ。
 
 ダイヤモンド微粉は非常に硬く、耐摩耗性、熱伝導性、生体適合性に優れており、ダイヤモンド糸鋸、研磨液、超硬質切削工具、超硬質結合研磨剤などの製造に用いられる。同社製品は中国国内の関連業界上場企業、リーディングカンパニーのみならず、米国、日本、韓国、欧州などにも輸出されている。
 
 また、市場競争の加速、株式公開前の時点で大株主である夫婦が96.65%の議決権を握り、上場後にやや下がるとはいえなおも高い出資比率を保って経営を指図し、中小規模の株主の利益が損なわれる可能性があること、材料のサプライヤーが少数に集中していることなどをリスクとして挙げている。
  
 2021年12月期の売上高は2億1933万元(前期比53.93%増)、純利益は5601万元(同73.02%増)。22年1〜3月期の売上高は7425万元(前年同期比63.72%増)、純利益は1365万元(同42.99%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の3億1000万元(約64億円)は、約48%の1億4900万元をダイヤモンド微粉インテリジェント生産拠点拡張プロジェクトに、約24%の7300万元を研究開発センター改良プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)