上海証券取引所の科創板への上場を目指している、杭州晶華微電子(688130/上海)が7月20日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1664万株を発行予定で、公募価格は62.98元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
 
 同社は2005年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。高性能なデジタル・アナログ混合集積回路(IC)の研究開発と販売を主業務としており、医療健康デバイス向けSoCチップ、工業制御・計器用半導体チップ、インテリジェントセンサー用SoCチップなどが主製品。医療健康、圧力測定、工業制御、各種計器、スマート家具など多くの分野に広く利用されている。赤外線温度測定、スマートヘルスメーター、デジタル回路計などの市場で高い地位を持つ。創業以来、自社で設計、販売のみに専念し生産を行わないファブレス経営方式を採用している。
 
 2021年12月期における売上構成は、医療・健康デバイス用SoCチップが69.29%、工業制御・計器用半導体チップが28.95%、インテリジェントセンサー用SoCチップが1.76%となっている。

 中国の家庭用医療デバイス市場規模は、2016年の600億元から20年には1521億元と5年間で約2.5倍に増加しており、今後も体温、血圧、血中酸素、血統などのバイタルサイン情報をいつでも手軽にできる上、充実したデータ管理、モニタリング、分析機能を備えたデバイスのニーズはさらに高まることが見込まれている。また、ヘルスメーター市場も16年116億5000万元から20年には199億8000万元と年平均14.43%のペースで成長しており、中国国内の生活レベル向上、健康意識のさらなる高まりに伴って、スマートヘルスメーター製品の需要も拡大しそうだ。
 
 同社は24ビット高精度アナログ・デジタルコンバーター(ADC)のSoC分野で業界をリードする技術を持っていること、医療・健康分野に特化し、特定の分野で世界の大手メーカーと競争できる強みを確保していること、素早い対応力とローカライズ力を持っていること、顧客のニーズを満たす総合的なソリューションプランを提供可能であること、優れた開発人材を確保していることなどを強みとする一方で、一部分野の技術レベルで世界の大手企業との間になおも大きな差が存在すること、今後のさらなる発展に向けて人材が不足しており、資金調達手段も限られていることがボトルネックとなっている。また、市場競争の激化、業務範囲が狭く、主業務の規模も小さいこと、新型コロナの感染拡大によって大きく成長した赤外線検温器などの需要が落ち着き、売上が減少する可能性があることなどが経営上のリスクとして存在する。

 2021年12月期の売上高は1億7341万元(前期比12.15%減)、純利益は7735万元(同22.72%減)。22年1〜3月期の売上高は5377万元(前年同期比15.28%増)、純利益は2393万元(同11.13%増)。(イメージ写真提供:123RF)