深セン証券取引所の創業板に上場している、汕頭万順新材集団(300057/深セン)が7月15日、孫会社を通じて新会社を設立し、年産5万トンの新エネルギー電池用カーボンコート箔生産プロジェクトを実施することを発表した。
 
 同社は1998年設立の民営企業で、2010年2月に深セン創業板に上場した。紙包装材料、アルミニウム箔、機能性フィルムの開発、生産、販売を主業務としている。アルミ箔事業では電池、コンデンサ、プリント基板(PCB)などの電子部品に用いられる高精度アルミ箔を手掛け、導電フィルム・省エネフィルム・バリアフィルム・グレアフィルムなどの機能性フィルム製品は太陽光電池、OLEDディスプレイ、電子部品などにも用いられている。
 
 2021年12月期の売上高は54億3745万元(前期比7.28%増)、純損失は4394万元(前期は7710万元の純利益)。22年1〜3月期の売上高は13億3704万元(前年同期比5.07%減)、純利益は5406万元(同663.01%増)。
 
 同社が発表した公告によれば、同社の完全子会社である江蘇中基複合材料有限公司が51%の株式を持つ深セン宇鏘新材料有限公司が自己資金2000万元を投じて完全子会社となる江蘇宇鏘新材料有限公司を設立し、この新会社が年産5万トンの新エネルギー電池向けカーボンコート箔生産ラインを建設する。投資総額は5億2000万元の予定で、2期に分けて建設を行い、第1期、第2期でそれぞれ年産2万5000トンの生産ラインを整備する。工期は第1期、第2期ともに18か月で、第1期完成後に第2期の建設に着手する。プロジェクト完了後、年間の売上高は約30億元を見込んでいる。
 
 プロジェクトの目的について同社は、利益能力の向上、生産能力の拡大により、川下産業である電池メーカーのニーズを満たすとともに、新エネルギー産業発展のチャンスをものにし、アルミ加工業界における総合的な競争力を高めるためと説明している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)