感染症向け新薬開発を手掛ける上海盟科薬業(688373/上海)が8月5日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格8.16元に対し、初値は59.44%高い13.01元だった。
 
 同社は2012年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。感染症に特化した新薬開発を主業務としており、中国国内と米国に研究開発センターを設置して国際色豊かな人材チームが新薬の開発に勤しんでいる。約10年の新薬研究経験を持ち、すでに発売されている感染症新薬の開発に多く携わってきた。

 また、自社単独開発の薬品では、多重薬剤耐性グラム陽性菌によって生じる感染症を治療するオキサゾリジノン系のコンテゾリド錠が2021年6月1日に中国の国家薬品監督管理局から発売認可を得て同社初の発売製品となり、12月には医療保険対象リストに収載された。このほか、2種類の薬品について中国内外での臨床試験を実施中で、早期の発売認可取得による初の黒字転換を目指す。

 2021年12月期の売上高は766万元(前期は売上高なし)、純損失は2億2627万元(前期比162.11%の損失増)。22年1〜3月期の売上高は1068万元(前年同時期の売上高はなし)、純損失は5103万元(前年同期比44.16%の損失増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の12億4987万元(約247億円)は、約73%の9億901万元をイノベーション薬研究開発プロジェクトに、約11%の1億4086万元を販売チャネル改善・学術普及推進プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)