上海証券取引所では9月14日、科創板への上場を目指す邦彦技術(688132/上海)が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3806株を発行予定で、公募価格は28.88元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
 
 同社は2000年設立の民営企業で、情報通信、情報セキュリティ設備の研究開発、製造、販売、サービスを主業務とし、有線・無線を組み合わせてデータ・文字・音声・動画などを提供する融合通信、艦船通信、情報セキュリティに関連した設備、サービスの提供を行っている。主な顧客の分野は海軍、海洋警察、武装警察、科学研究施設、中国共産党・政府機関、各種指揮センターなどである。また、情報セキュリティ分野では電話通信セキュリティプラットフォーム製品が世界の30あまりの国・地域にある通信プロバイダーに配備されている。
 
 軍備の近代化を急速に進めている中国において、国防の情報化が大きな要素の一つとなっている。同社は光ファイバー、電気ケーブル、衛生、短波、マイクロ波など有線、無線のさまざまな通信技術をカバーし、軍事上のさまざまな環境において安定的かつ安全な通信を実現できる強みを活かし、さらなる成長を目指す。また、世界のネットワーク情報セキュリティ市場も安定的な成長を遂げており、同社を取り巻く市場環境は良好だ。新規上場による資金調達で規模を拡大し、行政や電力といった分野の市場開拓も目指す。
 
 2021年12月期の売上高は3億830万元(前期比10.67%増)、純利益は8116万元(同11.55%増)。22年1〜6月期の売上高は1億2931万元(前年同期比207.78%増)、純損益は505万元の赤字(同68.99%の損失減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)