中国本土の株式市場では9月16日、上海、北京の証券取引所で各1社の計2社が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
 
 上海証券取引所の科創板への上場を目指す深セン天徳ギョク(金へんに玉)科技(688252/上海)は4056万株を発行予定。2010年設立で、20年に株式会社化した。モバイルスマート端末分野の統合型シングルチップの開発、設計、販売を主業務としている。ファブレス方式を採用し、製品の生産については外部委託を行っている。ディスプレイドライバチップ(DDIC)、ボイスコイルモータ(VCM)ドライバIC、急速充電プロトコルIC、RFIDドライバICの4品種を主要製品とし、ファーウェイ、小米、ZTE、アマゾン、グーグル、百度などのスマートフォン、タブレット、スマートスピーカー、ウェアラブル端末ブランドに利用されている。2021年1〜6月期における、国内DDIC出荷量シェアは約12%で、業界4位だ。
 
 2021年12月期の売上高は11億1571万元(前期比98.90%増)、純利益は3億2931万元(同5.42倍)。22年1〜6月期の売上高は6億4895万元(前期比42.55%増)、純利益は1億4519万元(同9.17%減)。
 
 北京証券取引所への上場を目指す河南天馬新材料(838971/北京)は1441万株を発行予定で、公募価格は21.38元。2000年設立の民営企業で、16年に株式会社化して現社名となった。高性能なファイン酸化アルミニウム粉の研究開発、生産、販売を主業務としている。ファイン酸化アルミ粉はセラミック部品、電子ガラス、リチウムイオン電池隔膜、高圧電気機器、シリコンウエハー研磨材料などの重要な基本材料であり、IC、コンシューマー電子、電力プロジェクト、電子通信、新エネルギー車、フラットディスプレイ、太陽光発電などの分野に用いられている。
 
 2021年12月期の売上高は2億790万元(前期比87.45%増)、純利益は5424万元(同3.34倍)。22年1〜6月期の売上高は1億250万元(前年同期比18.37%増)、親会社株主に帰属する純利益は2059万元(同8.27%増)。

 なお、9月16日に公募開始を予定していた、深セン証券取引所のメインボードへの上場を目指す箭牌家居集団(001322/深セン)は、公募開始日を10月14日に延期した。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)