深セン証券取引所では9月20日、メインボードで1社、創業板で2社の計3社が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
 
 メインボードへの上場を目指す、浙江博菲電気(001255/深セン)は2000万株を発行予定で、公募価格は19.77元。2007年設立の民営企業で、2018年に株式会社化した。電気絶縁材料などの高分子複合材料の研究開発、生産、販売を主業務としており、風力発電、軌道交通、工業用モーター、家電、新エネルギー自動車、水力発電などの分野向けに、絶縁材料のソリューションプランを提供している。世界最大の鉄道車両メーカー中国中車のほか、南京汽輪、金風科技、中船重工といった中国国内の著名企業と協力関係を構築してきた。電気絶縁材料耐熱性など複数の国家規格、業界規格の原案作成を担当するなど、業界をリードする研究開発力を持つ。
 
 2021年12月期の売上高は3億8154万元(前年同期比17.09%増)、純利益は8144万元(同79.42%増)。22年1〜6月期の売上高は1億7848万元(前年同期比29.69%増)、純利益は3986万元(同36.04%増)。
 
 創業板への上場を目指す、深セン市唯特偶新材料(301139/深セン)は1466万株を発行予定だ。1998年設立の民営企業で、2009年に株式会社化した。マイクロエレクトロニクス溶接材料の開発、生産、販売を主業務としており、ソルダーペースト、ソルダーワイヤー、棒はんだのほか、フラックス、洗浄剤などの溶接補助材料が主力製品。コンシューマー電子、スマート家電、通信、コンピューター、工業制御、太陽光発電、自動車電子、セキュリティなど幅広い分野の製品に欠かせないPCBA(プリント基板アセンブリ)の製造や精密構造部品の接続、半導体の実装などに広く用いられている。ZTE、富士康、レノボ、TCL、BYD、HP、デル、アマゾン、フィリップスなど国内外の著名企業、ブランドを顧客に持つ。20年における中国の溶接補助材料市場シェアは約8.66%、はんだペースト市場シェアは7.69%。
 
 2021年12月期の売上高は8億6299万元(前期比46.07%増)、純利益は8231万元(同26.17%増)。22年1〜6月期の売上高は5億8391万元(前年同期比66.93%増)、純利益は3896万元(同5.26%増)。

 同じく創業板への上場を目指す、広州凡拓数字創意科技(301313/深セン)は2558万株を発行予定。2002年設立の民営企業で、14年に株式会社化した。デジタルクリエイティブ製品、デジタル統合ソリューションサービスの提供を主業務としてている。3Dデジタルコンテンツの制作、ソフトウェア開発、総合設計、システムインテグレーションなどのワンストップ式デジタルクリエイティブサービスを提供し、建築デザイン、広告宣伝、文化、考古学・博物館学、科学教育、スマートシティ、観光、スポーツなどの分野で広く利用されている。顧客は広州市規格局、広州市国家資料館、中国移動、中国聯通、TCL、OPPO、恒大集団など多業界にわたる。
 
 2021年12月期の売上高は7億1408万元(前期比10.36%増)、純利益は6934万元(同9.89%増)。22年1〜6月期の売上高は2億7068万元(前年同期比7.03%減)、純利益は755万元(同35.20%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)