上海証券取引所では9月19日、科創板で煙台徳邦科技(688035/上海)、浙江帕瓦新能源(688184/上海)の2社が新規上場した。上場初日の取引は両銘柄で明暗が分かれる結果となった。
 
 煙台徳邦科技は公開価格46.12元に対し、初値は55.25%高い71.60元だった。終値は同64.46%高の75.85元だった。
 
 同社は2003年設立の民営企業で、20年に株式会社化して現社名となった。電子工業向け接着剤および機能性フィルム材料の研究開発、生産を主業務としており、製品はIC(集積回路)の実装、スマート端末の実装、太陽光パネルなどの新エネルギー分野といった新興産業分野に広く利用されている。21年12月期の売上高は5億8433万元(前期比40.07%増)、純利益は7612万元(同57.22%増)。22年1〜6月期の売上高は3億7583万元(前年同期比59.69%増)、純利益は4405万元(同84.95%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の6億4379万元(約132億円)は、約60%の3億8733万元をハイエンド電子専用材料生産プロジェクトに、約17%の1億1166万元を年産35トンの半導体電子実装材料生産プロジェクトに、1億4479万元を研究開発センター新規建設プロジェクトに用いる。
 
 浙江帕瓦新能源は公開価格51.88元に対し、初値は21.35%下回る40.80元だった。終値は同21.76%安の40.59元だった。
 
 同社は14年設立の民営企業で、16年に株式会社化して現社名となった。リチウムイオン電池のニッケル・コバルト・マンガン(NCM)三元正極材料前駆体の研究開発、生産、販売を主業務としている。製品は動力電池の世界大手である寧徳時代などに供給されている。20年における同社の三元前駆体市場シェア(出荷量ベース)は2%で業界第10位。単結晶型NCM三元前駆体では6.54%と比較的高いシェアを持つ。21年12月期の売上高は8億5790万元(前期比48.17%増)、純利益は8341万元(同2.04倍)。22年1〜6月期の売上高は8億7686万元(前年同期比2.49倍)、純利益は6945万元(同68.79%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の15億937万元(約309億円)は、約83%の12億5937万元を年産4万トンの三元前駆体生産プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)